事業活動と環境負荷低減活動

 新電元グループでは、事業活動における地球温暖化対策、化学物質削減、廃棄物削減および水資源、生物多様性等の環境負荷低減および環境リスクの低減に努めています。
2019年度、具体的に行った取組みの中から、特にお伝えしたい活動事例について紹介します。

CO2排出量削減

 新電元グループでは、各社の状況に合わせたCO2排出量の削減に取組んでいます。
 新電元グループ国内では、電機電子業界が自主行動計画として策定・推進する「低炭素社会実行計画」に参加し、年平均1%以上のエネルギー原単位改善に向けて生産プロセスのエネルギー効率改善および設備改善等の活動に取組んでいます。
 そうした取組みの中、秋田新電元では、空調設備へのヒートポンプの導入と重油を燃料としたボイラーの運転台数の適正管理により、2019年度に年間256.4tのCO2排出量を削減しました。また新電元グループ国内外の各社では、照明のLED化、不使用設備の電源OFF、生産設備・生産プロセスの改善、空調効率の向上などの様々な省エネルギー活動に取組みCO2排出量削減に努めています。

低炭素社会実現への貢献

 新電元グループは、「パリ協定」が目指す脱炭素に向けた持続可能な社会創りに向け、環境配慮型製品を提供することにより、製品使用時の温室効果ガスの排出量削減に積極的に取組み、国際的イニシアチブであるSDGs(持続可能な開発目標)の課題解決に努めるとともに、地域社会が進める気候変動影響の緩和策や適応策に賛同し、積極的にその活動を支援しています。
 新電元工業飯能工場では、このたび、埼玉県のカーボンオフセットに係わる取組み「ゼロカーボン埼玉」に協力するため、2020年3月19日付で11,482t-CO2分のCO2クレジットを埼玉県へ寄付しました。
 このCO2クレジットは、埼玉県地球温暖化対策推進条例および埼玉県目標設定型排出権取引制度に基づき、過去5ヵ年度(2010~2014)に実施した温室効果ガス排出量削減活動の成果を、「超過削減量」として埼玉県に認められたものです。従業員が積み重ねた成果を、地域社会全体の活動にも役立てることができました。

水資源保全の取組み

 新電元グループでは、世界人口の増加や気候変動などを原因とする世界規模の水資源枯渇問題に対し、水の再利用をはじめとした持続可能な水資源保全の取組みが必要だと考えています。
新電元グループの水資源保全の取組みにおいては、国内外各社でそれぞれの地域環境や業務実態に即して、様々な取組みを行っています。
 新電元インディアでは、2014年の創立当初から、雨水の活用に取組み、年間400m3の節水効果を挙げています。工場の屋根に降った雨水を排水路経由で貯留槽に貯め、浄化した上で、植栽への散水やトイレの洗浄水として活用しています。工場設立時は5m3の雨水貯留槽を設置していましたが、2019 年には60m3の雨水貯留槽を増設しました。
 また、新電元フィリピンでは、水のリサイクルに取組みリサイクル率23%以上を維持しています。半導体の洗浄工程における「洗浄水」を加温するために使用した水蒸気を熱交換器により水として回収し、再度ボイラーへ還流させています。更に、蒸気回収時に利用する熱交換器においても、浄化した工場排水を再利用しており、加温工程・回収工程での2重の水資源リサイクルを行う仕組みとなっています。

表彰事例

秋田新電元のエネルギー管理優良事業者受賞

 東北経済産業局、省エネルギーセンターおよび東北七県電力活用推進委員会は、毎年2月の省エネルギー月間におきまして、省エネルギーの取組みが他の事業者の規範となる事業者を表彰しています。
 秋田新電元は、秋田県電気活用協議会の推薦を受けて、エネルギー管理優良事業者として表彰されました。受賞の理由は、2016年から2018年の3年間における下記の活動によりエネルギー使用の合理化に努め、省エネルギーの推進と生産性向上に顕著な成果を挙げたことが評価されたためです。

1. 2017 年度:飛鳥工場の冷凍機入替えによるA重油削減
2. 2018 年度:大浦工場の事務所の出入口等の屋内照明器具のLED化による電力削減
3. 2018 年度:大浦工場大型コンプレッサー導入による電力削減

ランプーン新電元、新電元タイランドの「Green Industry企業賞」受賞

ランプーン新電元および新電元タイランドは、タイ工業省主催の「Green Industry 企業賞」を受賞しました。
「Green Industry企業賞」は5つのレベルがあり、ランプーン新電元は、環境活動への全員参加、環境マネジメントシステムの運用、環境活動の継続性、活動効果の継続性が評価され、レベル3の「Green System」の認定を受けています。一方、新電元タイランドは、環境マネジメントシステムに則った環境活動に加え、社会貢献活動が評価され、レベル4の「Green Culture」の認定を受けました。

  • Green Industryの5つのレベル
  • ランプーン新電元(green System)
  • 新電元タイランド(green Culture)
  • Green Industry企業賞
    左:タイ工業省工場局長
    右:新電元タイランド 児玉社長

高電圧直流給電(HVDC)システム」を対象にしたLCA & スコープ3

LCA(ライフサイクルアセスメント)

評価対象CO2排出量(1台あたり)
エネルギー(電力・水) 0.2t-CO2

評価の範囲:新電元スリーイー事業所内

  1. インベントリ分析を実施
  2. CO2排出量に関する影響評価を実施

スコープ3

カテゴリCO2排出量(1台あたり)
1 購入した物品・サービス 0.5t-CO2
4 輸送、配送(上流) 0.3t-CO2
5 事業から出る廃棄物 1.0t-CO2
7 従業員の通勤 7.2t-CO2
9 輸送、配送(下流) 16.9t-CO2

スコープ3の15カテゴリの一部を試算しました。

  1. 一次データを使用を活用し算出
  2. 推計値および二次データを活用し算出

化学物質管理への取組み

 新電元グループでは、環境目的に「化学物質管理の推進」を掲げ、化学物質の管理の強化・徹底を図っています。
 新電元工業飯能工場および国内グループ会社で構成されている化学物質管理推進部会を中心に、国内はもちろん海外法規制の最新情報を共有し、REACH規則、EU RoHS指令および水銀汚染防止法に関する種々の課題や、グリーン調達の推進、ノンフロン設備への転換、製品含有化学物質および工程使用化学物質の管理の推進等に取組んでいます。
 2021年1月1日から水銀汚染防止法で規制対象となる水銀使用製品が追加となります。代替可能な水銀使用製品に関しては、計画的に水銀を使用しない製品への切り替えを行っていますが、製造設備に使用されている水銀使用製品には、代替製品の使用が困難なこともあり、法施行後10 年間で水銀レスに対応可能な社内技術の開発を目指すこととしています。

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