新電元グループでは、マテリアリティ決定の要素となる社会課題の重要項目をサステナビリティ視点で整理し、第17次中期(2025年度~2027年度)のマテリアリティを見直しました。また、4つのマテリアリティを①持続的成長を可能にする経営基盤分野②持続可能な社会への貢献分野の2つに分類し、①持続的成長を可能にする経営基盤分野には「持続的かつ公正・透明性の高い経営基盤強化」が属し、②持続可能な社会への貢献分野には「環境配慮型製品による価値提供」「事業活動と環境との調和」「多様で、働きがいのある職場づくり(ウェルビーイング)」の3つが属します。
持続可能な社会への貢献分野に属する3つのマテリアリティについては、中長期的な目標を掲げ、取組み状況を報告してまいります。
特定プロセス
当社グループでは、マテリアリティ(重要課題)の特定にあたり、以下のプロセスを経て選定を行い、サステナビリティ委員会の承認を得た上で決定しています。
Step1:サステナビリティ課題の抽出・整理
これまで取り組んできたESG(環境・社会・ガバナンス)課題について、第17次中期経営方針を踏まえ、サステナビリティの視点から改めて課題の整理・見直しを行いました。
*参考にした国際基準:GRIスタンダード、SDGs、ISO26000、SASB、OECDガイドライン、国連グローバル・コンパクト10原則 等
Step2:優先順位付け
抽出したサステナビリティ課題について、「ステークホルダーへの影響度」と「新電元グループにおける重要度」の二つの観点から検討・分析を行い、当社における重点的に取組むべき領域を整理しました。
Step3:バリューチェーンの評価
Step2にて決定した優先領域を当社のバリューチェーンに適用し、16項目の重要課題に絞り込みました。さらに、各課題とSDGs(持続可能な開発目標)との関連性を整理し、バリューチェーンマップを作成しました。
Step4:マテリアリティの決定
Step3で整理したバリューチェーンマップを基に、外部有識者との対話を通じて意見を収集し、サステナビリティ委員会にて検討を行った結果、当社グループのマテリアリティ(重要課題)を特定しました。
4つのマテリアリティ | |
持続可能な社会への貢献分野 | 環境配慮型製品による価値提供 |
事業活動と環境との調和 | |
多様で、働きがいのある職場づくり(ウェルビーイング) | |
持続的成長を可能とする 経営基盤分野 |
持続的かつ公正・透明性が高い経営基盤の強化 |
バリューチェーンマッピングとSDGsとの関係性
バリューチェーン全体で重要項目に取組むことで、持続可能な成長と企業価値の向上を実現し、社会課題の解決に貢献してまいります。また、事業活動によって生じる環境や社会へのネガティブな影響を低減するよう努めてまいります。
マテリアリティへのアプローチ
新電元グループでは、全社レベルでサステナビリティへの16の取組みを推進し、経営における重要なリスクの低減・回避を図るとともに、事業機会の拡大を通じて企業価値の向上に努めています。
①持続的成長を可能にする経営基盤分野(6の取組み)
②持続可能社会への貢献分野(10の取組み)