対象製品
三相/単相線式の9.9/10/12.3kWパワーコンディショナ
型名の末尾に「B」が付いている機種
- PVS012T200B
- PVS010T200B
- PVS9R9T200B
- PVS9R9S200B
- 本ページの内容は、参考情報となります。
- 本ページの内容は、通常想定し得る範囲のご使用状況を前提としています。
- 実際に製品を取り扱う際には、取扱説明書に記載の注意事項および手順をよくご理解のうえ、お客様責任にて実施ください。
- 本ページに記載される情報の転載は固くお断りいたします。
エラーコード
エラーコードは、PCSの正面扉をあけ、内部のLCD操作パネルでご確認ください。「異常履歴」または「状態情報画面」にて確認いただけます。
エラー |
警報名 |
異常原因 |
復旧方法 |
G01 |
系統周波数上昇 |
系統の周波数が上昇しています。 |
系統の周波数が整定値以内になると、復帰後投入阻止時間経過後に、自動もしくは手動復帰します。 |
G02 |
系統周波数低下 |
系統の周波数が低下しています。 |
|
G03 |
系統過電圧 |
系統の電圧が上昇しています。 |
系統の電圧が整定値以内になると、復帰後投入阻止時間経過後に、自動もしくは手動復帰します。 |
G04 |
系統低電圧 |
系統の電圧が低下しています。 |
|
G05 ISLAND-P |
単独運転受動検出 |
単独運転受動検出が動作しました。 |
復帰後投入阻止時間経過後に、自動もしくは手動復帰します。 |
G06 ISLAND-A |
単独運転能動検出 |
単独運転能動検出が動作しました。 |
復帰後投入阻止時間経過後に、自動もしくは手動復帰します。 |
A07 |
系統瞬時過電圧 |
系統の電圧が一瞬上昇しました。 |
自動復帰します。 |
A09 |
系統連系保護 |
系統連系保護が動作しました。 |
自動復帰します。 |
A10 |
インバータ過電流 |
インバータ出力電流が、正常動作範囲を超えた場合、1秒以内に本警報が発生します。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A11 |
直流成分流出異常 |
A36「RTYIDC」(直流成分流出検出)を10分以内に4回検出した場合、本警報が発生します。 系統電圧の乱れにより、発生する可能性があります。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A12 |
欠相 |
系統が欠相している可能性があります。 |
系統が欠相していないか、確認してください。系統が正常に戻ると自動復帰します。 |
A13 |
相回転異常 |
系統のR,S,T相の順序が誤って接続されています。 |
系統のR,S,T相の順序が問題ないことを確認してください。 |
A14 |
直流リンク過電圧 |
直流リンク電圧が動作上限値を超えた場合、1秒以内に本警報が発生します。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A15 |
直流リンク低電圧 |
系統連系または自立での運用中において、直流リンク電圧が動作下限値を下回った場合、1秒以内に本警報が発生します。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A17 |
外部入力受信 |
外部入力信号端子に接続された接点(継電器など)が動作しました。 |
外部入力信号端子に接続された接点(継電器など)が復旧しているか、確認してください。外部入力信号が解除されると、外部入力復帰時間経過後に、自動もしくは手動復帰します。 |
A19 |
MC1ショート故障 |
連系リレーがショート故障している可能性があります。 通常運転(系統連系運転中)ではないとき、連系リレーの補助接点が、主接点ショート状態に連動している場合、本警報が発生します。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A20 |
MC1オープン故障 |
連系リレーがオープン故障している可能性があります。 通常運転(系統連系運転中)のとき、連系リレーの補助接点が、主接点オープン状態に連動している場合、本警報が発生します。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A23 |
コントローラ通信異常 |
本装置内部の通信が一時的に途絶えましたが、すでに正常状態に復帰しています。 |
本警報が異常履歴に記録される場合がありますが、すでに正常状態に復帰しているため、本装置を継続して運用いただけます。 |
A25 |
EEPROM異常 |
内部メモリが故障している可能性があります。 |
本装置の再起動により、復旧できる場合があります。 |
A26 |
CVCF同期異常 |
インバータが故障している可能性があります。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A29 |
ADC基準電圧異常 |
インバータの計測回路が故障している可能性があります。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A30 |
HCT異常 |
インバータの電流センサが故障している可能性があります。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A31 |
FUSE断 |
系統側の過電流保護ヒューズが溶断している可能性があります。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A33 |
出力チョークオープン故障 |
インバータのパワー回路が故障している可能性があります。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A36 |
直流成分流出検出 |
系統出力電流の直流成分を検出しました。 |
自動復帰しますが、3度自動復帰を繰り返しても、解除されない場合は、直流成分流出異常となります。 |
A42 |
自立過負荷 |
自立出力端子に、自立定格電流または6kWを超える機器が接続されました。 |
自立負荷が30A以下(100V換算値)かどうか確認してください。自立負荷が30A以下であることを確認後、異常リセット操作を行ってから、自立運転を再開してください。 |
A43 |
自立過電圧 |
自立出力電圧(通常100V)が115Vを超えると、1秒以内に本警報が発生します。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A44 |
自立低電圧 |
自立出力電圧(通常100V)が85Vを下回ると、約10秒で本警報が発生します。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A45 |
運転条件不成立 |
自立出力端子台に外部から電圧が印加された可能性があります。 |
自立出力端子台(TB10)に外部から印加されている電圧を取り除くと自動復帰します。 |
A46 |
自立運転不足電力 |
入力電力が自立負荷より不足しています。 |
異常発生より約30秒後に自立運転を再開しますので、自立負荷を減らすか、入力電力が自立負荷より大きいことを確認してください。 |
A47 |
自立出力短絡異常 |
自立負荷が短絡されました。 |
自立負荷が短絡していないか確認してください。自立負荷の短絡を取り除いたことを確認後、異常リセット操作を行ってから、自立運転開始操作を行ってください。 |
A48 |
自立リレー異常 |
自立リレーが正常動作していない可能性があります。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
A54 |
直流リンク放電異常 |
直流リンク放電回路が正常動作していない可能性があります。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
B01 |
入力過電圧 |
太陽電池入力端子に、最大入力電圧600Vを超える高い電圧が印加されています。 |
太陽電池の電圧仕様をご確認ください。太陽電池入力端子の電圧が規定値以下になると、自動復帰します。 |
B02 |
入力過電圧2 |
太陽電池入力端子に、最大入力電圧600Vを大きく超える高い電圧が印加されています。 |
太陽電池の電圧仕様をご確認ください。太陽電池入力端子の電圧が規定値以下になると、自動復帰します。 |
B03 |
直流リンク過電圧 |
直流リンク電圧が動作上限値を超えた場合、1秒以内に本警報が発生します。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
B04 |
内部短絡 |
本装置のパワー回路が短絡故障しています。 |
本装置の運用を中止し、当社まで連絡してください。 |
B05 |
直流リンク低電圧 |
運転中に、直流リンク電圧が動作下限値を下回った場合、1秒以内に本警報が発生します。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
B06 |
温度異常 |
本装置内部のパワー回路が高温になりました。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
B07 |
コントローラ通信異常 |
本装置内部の通信が一時的に途絶えましたが、すでに正常状態に復帰しています。 |
本警報が異常履歴に記録される場合がありますが、すでに正常状態に復帰しているため、本装置を継続して運用いただけます。 |
B09 |
EEPROM異常 |
内部メモリが故障している可能性があります。 |
本装置の再起動により、復旧できる場合があります。 |
B12 |
ADC基準電圧異常 |
コンバータの計測回路が故障している可能性があります。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
B13 |
直流リンク過電圧2 |
直流リンク電圧がB12 OVDCの発生電圧をさらに超えた場合、1秒以内に本警報が発生します。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
B14 |
直流リンク過電流 |
直流リンク電流が正常動作範囲を超えて増加した場合、1秒以内に本警報が発生します。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
B20 |
サーミスタ異常 |
サーミスタが故障しているか、本装置の周囲温度が計測範囲外の可能性があります。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
C07 |
EEPROM異常 |
内部メモリが故障している可能性があります。 |
本装置の再起動により、復旧できる場合があります。 |
C09 |
時計設定異常 |
時計がクリアされています。 本装置を約2週間無通電状態にすると、時計情報保持用の電池が完全に放電され、本警報が発生します。 |
時計設定を行ってください。 |
C10 |
外部通信自己診断異常 |
外部通信回路が故障している可能性があります。 |
本装置を無通電状態から再起動することにより復旧できる場合があります。
|
C17 |
周囲温度異常 |
本装置の周囲温度が仕様範囲外になっています。 |
本装置の周囲温度が仕様範囲内に戻ると自動復帰します。 |
C19 |
交流MCCB断 |
系統出力遮断器(CB2)が「OFF」になっています。 |
交流出力遮断器を「ON」すると、自動復帰します。 |
C22 |
通信異常 |
本装置内部の通信に異常が発生しています。 |
通信が正常に戻ると、自動で復帰します。 |
C26 |
システム異常 |
本装置の内部データが損傷しているため、運転を開始できません。 |
約10秒程度で自動的に復帰しますが、繰り返し発報する場合、本装置が故障している可能性があります。 |
C30 |
FAN故障(外部) |
本装置の外部FANが故障している可能性があります。 |
異常リセット操作により復旧できる場合があります。 |
C31 |
出力制御通信異常 |
出力制御装置からの電力指令値を受信できませんでした。
|
出力制御装置の接続が確立すると自動復帰します。 |
状態情報
エラーコードは、PCSの正面扉をあけ、内部のLCD操作パネルでご確認ください。「状態情報画面」にて確認いただけます。
状態情報表示 | 説明 | 発生要因 |
---|---|---|
停止 |
発電を停止していますが、異常ではありませんのでご安心ください。
|
発電開始するためには、お客様にて「運転開始」操作を行ってください。 |
待機 |
発電を停止していますが、異常ではありませんのでご安心ください。
|
発電開始するためには、PCS が太陽光パネルからの電圧入力が必要です。 待機時間がカウントダウン中の場合、カウントダウン後に自動的に運転を再開します。(お客様による操作は不要です) 太陽光パネルに十分な日照が無い場合、太陽光パネルが日照を受ける時間までお待ちください。(お客様による操作は不要です) 入力電圧(太陽光パネル側)が0ボルト付近の場合、太陽光パネルが接続されていない可能性があります。施工店様に依頼し、配線の点検を実施してください。 |
通常運転 | 正常に発電している状態です。 |
正常に発電しています。
|
自立運転 |
自立端子からの出力に切り替わっています。
|
正常に発電しています。
|
電圧上昇抑制(無効電力制御) |
系統電圧が高いため、交流電流を制御している状態です。発電量はほとんど低下していないためご安心ください。 |
頻繁に発生する場合は、系統電圧を下げる対策を行うか、管轄の電力会社様にご相談ください。 詳細は「よくあるご質問」を参照ください。 |
電圧上昇抑制(有効電力制御) |
系統電圧が電圧上昇抑制整定値を超えたため、発電電力を制限している状態です。 |
頻繁に発生する場合は、系統電圧を下げる対策を行うか、管轄の電力会社様にご相談ください。 詳細は「よくあるご質問」を参照ください。 |
温度制限動作中 |
外気温が高いため、発電電力に制限をかけている状態です。 吸気ダクトの詰まりなどにより、本装置の冷却能力が低下した可能性があります。
|
本装置の周囲温度が仕様範囲内に戻ると自動復帰します。
詳細は「よくあるご質問」を参照ください。 |
出力制御中 |
外部装置からの出力電力のコントロール指示を受信し、出力電力を制限されている状態です。
|
電力会社からの抑制指示の場合、解除することができません。 |
異常 |
異常が発生しているため、発電できずに停止している状態です。 | 本ページに記載のエラーコード表を参照し、復旧処置を行ってください。 |
お問い合わせ
事前にご確認ください
エラーコードは、設置状況および環境要因にて発生する可能性があります。
異常リセットや電源再起動など、表中に記載の方法により復旧する可能性のあるエラーコードについては、お客様(または施工店様)にて事前に操作・確認をお願いいたします。
- 製品の型名
パワーコンディショナの場合、「PVS012T200B-SA」など、「PVS」から始まる英数字です。 - 製品の製造番号
パワーコンディショナの場合、「DC-S-000001」など、6桁の数字を含む英数字です。 - 製品・監視装置などに表示される情報
状態情報、エラーコード(G01、A12、B01など) - 製品の設置環境
屋外/野立、地上からの設置高さ、監視装置の有無、製品の設置先住所・目印など。
太陽光パワーコンディショナお客様相談窓口
TEL 0120-055-595
受付時間:9:00~12:00, 13:00~17:00
土日祝祭日および当社休業日を除く
<お問い合わせ例>
◆異常リセットしたいが操作方法がわからない。
◆交換や修理について知りたい。
◆保証の加入方法について知りたい、など。
- お客様との通話は、製品やサービス品質向上のため録音させていただいております。
- 混雑によりお電話がつながりにくい場合がございます。「お問い合わせフォーム」をご利用いただくか、恐れ入りますが時間をおいてからお掛け直しください。
- 当社における個人情報の取り扱いについては「プライバシーポリシー」をご参照ください。
当社製の太陽光PCSをご使用いただく際は、製品の仕様書「環境仕様」、取扱説明書「安全上のご注意」に記載の事項を必ずお守りください。ご使用環境が適切ではない場合、製品保証ができません。これからご購入されるお客様は、「環境・エネルギー製品の設置環境について」をご参照のうえ、事前のご確認をお願いします。
関連リンク
◆本ページの記載内容は、2019年3月時点の情報です。◆本ページの内容は、参考情報となります。◆本ページの内容は、通常想定し得る範囲のご使用状況を前提としています。◆実際に製品を取り扱う際には、取扱説明書に記載の注意事項および手順をよくご理解のうえ、お客様責任にて実施ください。◆本ページに記載される情報の転載は固くお断りいたします。