2019年2月掲載
2020年7月更新

出力制御の対象エリアが拡大

中国電力株式会社は2018年11月13日、『中国エリアにおける再生可能エネルギーの設備量増加に伴う発電事業者への優先給電ルールのお知らせについて』をプレスリリースしました。

再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(FIT法)の施行以降、再生可能エネルギーの導入が増加し、その供給力が送配電系統の受容量を上回る可能性が生じるようになりました。電力各社は、電力広域的運営推進機関が策定する「優先給電ルール」に基づく需給調整を行いつつ、供給力が需要を上回る場合には、再生可能エネルギー発電設備等の出力抑制を行う必要があります。中国電力(株)でも、太陽光および風力発電設備の接続済み設備量の合計が、2018年10月末で451万kWとなり、再生可能エネルギーを含む発電事業者のに出力抑制への対応を依頼する方針となりました。2018年度内を目途に書面の送付などの準備を進めていくとのことです。

【2019年4月5日 更新】
中国電力(株)は、2019年3月末より順次、『太陽光発電(新・指定ルール)の出力制御に関する今後のお手続きについて』と題するダイレクトメール（DM）を発送しました。

運用中の発電所も適用対象？

今回の発表により、出力制御の対象に「中国電力」が加わりましたが、対象となる発電所の電力会社との「契約申し込みの受付日」が下記に該当する発電事業者は、出力制御の対象となる可能性があります。すでに運用中の発電所も対象に含まれていることがわかります。

出力制御の対象

上記情報以外に、50kW以上の高圧太陽光発電所においては、2015年1月26日以降に中国電力(株)と契約申し込みしたものから出力制御の対象となります。 実際の出力制御の対象有無については、中国電力(株)より対象の発電所に対し、ダイレクトメール（以下、DM）が届きますので、あらためてご確認ください。

必要な設備について

出力制御の対象となった発電所では、通常、パワーコンディショナに「出力制御ユニット」と呼ばれる装置を接続する必要があります。発電状況の監視のみを目的とした「監視装置」ではなく、「出力制御ユニット・監視装置」である必要がありますので、注意が必要です。電力会社からの出力制御指令を受信するためのインターネット回線契約も必要になる場合があります。

当社製品の出力制御対応状況

当社は、新電元製パワーコンディショナに対応した出力制御・監視ユニット「SOLGRID MANAGER」を提供しております。インターネットへの接続方法は「LTE回線」と「LAN回線」の2種類をご用意しておりますので、ご利用状況にあわせてご選択ください。

当社の出力制御対応状況や、「出力制御機能付PCSの仕様確認依頼書」の記載例について、下記ページにてご案内しております。

クラウド監視サービス・図面保管機能のご案内

太陽光発電所の長期運用では、今後もさまざまな手続きが発生することが想定されます。当社製の出力制御ユニット「SOLGRID MANAGER」でご利用いただけるクラウド監視サービスでは、発電所名や設備情報(PCSやパネルの型名・製造番号・定格など)を登録できるとともに、図面・写真の保管機能もご利用いただけます。発電所の施工図面や現場写真を、最大10MBまで保管することが可能です。各種申請手続きの際に必要な情報を素早く揃えることができますので、ぜひご活用ください。

お問い合わせ

新電元工業では、
出力制御対応についてご相談を受け付けております。
お気軽にお問い合わせください。

太陽光発電関連製品の導入についてのお問い合わせ

製品・サービス関するお問い合わせ

関連リンク