MOSFETのdi/dtとは、
- MOSFETのボディダイオードに流れる
- リカバリ電流の
- 電流の変化率
という意味です。
ボディダイオードに流れるリカバリ電流の変化率すなわちdi/dtが大きいとMOSFETは壊れてしまうことがあります。
どれくらいのdi/dtに耐えられるか、というのがdi/dt耐量です。
MOSFETがOFFの状態でも、このダイオードは電流を流すことができます。
ダイオードはPNダイオードなので、逆回復時間が大きく、大きなリカバリー電流が発生します。
di/dtとIRPが大きいとMOSFETが壊れることがあります。IRPを定格電流としたときに保証できるdi/dtの値がMOSFETのカタログには記載されている場合があります。
インバータではこのダイオードの特性がしばしば問題になるため、最近はボディダイオードを高速化したものも商品化されています。