MOSFETのdi/dt耐量

MOSFETのdi/dtとは、

  1. MOSFETのボディダイオードに流れる
  2. リカバリ電流
  3. 電流の変化率 

という意味です。

ボディダイオードに流れるリカバリ電流の変化率すなわちdi/dtが大きいとMOSFETは壊れてしまうことがあります。
どれくらいのdi/dtに耐えられるか、というのがdi/dt耐量です。

MOSFETがOFFの状態でも、このダイオードは電流を流すことができます。
ダイオードはPNダイオードなので、逆回復時間が大きく、大きなリカバリー電流が発生します。

di/dtとIRPが大きいとMOSFETが壊れることがあります。IRPを定格電流としたときに保証できるdi/dtの値がMOSFETのカタログには記載されている場合があります。
インバータではこのダイオードの特性がしばしば問題になるため、最近はボディダイオードを高速化したものも商品化されています。

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