概要

広い意味では、異なるメーカーの太陽光PCSが近隣地域に多数台あることです。通例的には電力会社との系統連系協議に関するひとつの課題を意味します。太陽光PCSが、多数台連系に対して問題なく単独運転検出が可能なことを証明するJET認証試験は「多数台連系試験」や「複数台連系試験」などと呼ばれます。

系統連系における課題のひとつ

近隣地域に、異なるメーカーの太陽光パワーコンディショナが多数台設置されるような状態を意味します。少しずつ特性が異なる太陽光パワーコンディショナが電気的に相互干渉することで、「単独運転検出」と呼ばれる停電検出のための保護機能が正常に動作しない可能性があるとされます。

そのため、連系協議で電力会社から、多数台連系時に単独運転検出が問題なく動作することの証明データ「多数台連系試験データ」を求められる場合があります。

多数台連系試験データの入手方法

通常は、パワーコンディショナメーカーに資料データを要望することで入手することができます。ただしデータが無い場合は、パワーコンディショナメーカーにて新たに試験を実施する必要がありますので、資料データ入手までに数ヶ月間を要する場合があります。

多数台連系対応のパワーコンディショナ

多数台連系試験データの提出が不要なパワーコンディショナです。JET認証の「多数台連系試験」にて単独運転検出機能の相互干渉がないことが証明されています。

多数台連系対応のパワーコンディショナは、電気安全環境研究所(JET)のホームページ掲載の「小型分散型発電システム用系統連系保護装置等の認証登録リスト」に、認証番号「MP-****」として記載されています。

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