EVはどこで充電できる?主な充電場所の見つけ方・選び方を解説

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世界各国でEVの普及が進む中、日本ではまだまだ普及が遅れている状況です。その理由を一言でまとめるのは難しいですが、とりわけ重要な問題の一つとして「EVはどこで充電できるのか」がよく知られていない点があげられます。実は、EVを充電する設備は公共施設・商業施設など様々な場所に設置されており、旅先などでEV向け充電設備を探す方法も複数存在しています。この記事では、EVの主な充電場所の見つけ方・選び方について解説します。

【目次】

1.EVが充電できる主な場所とは

普段EVに乗っていない人は、ガソリンスタンドの場所に着目することはあっても、EVの充電設備に注目する機会は少ないかもしれません。しかし、街中や旅先で色々な場所に目を向けてみると、私達が普段足を運ぶ様々な施設にEVの充電設備が設置されているのを見ることができます。

一般社団法人 次世代自動車振興センターによると、2022年3月末において全国の充電スポットは21,198ヵ所となっており、以下のような”人々が日常的によく訪れる場所”に数多く設置されています。

●コンビニエンスストア
●商業施設
●道の駅
●宿泊施設
●高速道路のSA・PA
●カーディーラー など

それぞれの施設において、どのようなタイプの充電設備が設置されているのかは異なります。例えば、日常的によく利用されるコンビニや、遠出する際の中継地点となる高速道路PA・SAや道の駅には、短時間充電が可能な急速充電器が置かれている傾向にあります。

逆に、商業施設や宿泊施設の場合、ドライバーが長時間施設に滞在することが想定されるため、ゆっくり充電できる普通充電器を設置しているところが多いようです。また、カーディーラーなどでは、月額基本料金内で一定の時間EVを充電できるプランを用意しているところもあります。

ただし、必ずしもこれらの施設すべてに充電スポットが設置されているとは限りません。EVに乗る機会がある場合、基本的には「あらかじめ充電できるルートを調べた上でEVを運転する」必要があります。

また、普段の充電はEVを駐車する自宅や企業等で行うことになるため、EVを充電するための設備を別途揃えなければなりません。EVはガソリン車の給油と違い、充電に時間がかかるため、車を使用していない夜間~早朝までの時間を使ってフル充電するのが基本的な充電方法になるでしょう。

2.EVの充電場所の見つけ方

旅行や買い物・出張など、出先で実際に充電スポットを見つけようと考えた場合、何を目印にして発見すれば良いのでしょうか。以下、充電スポットの見つけ方について解説します。

「CHARGING POINT」の標識を探す

各種施設などで充電スポットを見つける際は、青地に白の道路標識のような「CHARGING POINT」という標識を探すと分かりやすいでしょう。標識のデザインは、普通充電器と急速充電器で若干マークが異なり、それぞれの特徴は以下の通りとなっています。

●普通充電器:標識上部に「EV100V」もしくは「EV200V」の記載があること
●急速充電器:標識上部に「EV QUICK」の記載があること

EVへの充電時間を単純計算すると、EV100Vの方がEV200Vに比べて倍の時間がかかるものと想定されます。そのためか、充電スポットに設置されている普通充電器に関しては、その多くが200Vとなっています。

カーナビで探す

市販されているEVの多くは、カーナビで充電スポットを探すことができる「EV用ナビ」を搭載しています。商品の中には、メニューの中に充電スポットを探せるタブを用意している商品もあり、周辺施設と合わせてワンタッチでの検索が可能です。EV用ナビを搭載している車に乗れば、道中で充電が足りなくなり、早急に急速充電器を探したい場合でも安心です。ただし、カーナビは車内でしか使えないことから、ドライブ前に情報を把握したい場合は不向きです。

Webサイト・アプリで探す

旅程などを考慮して、あらかじめ充電スポットを確認しておきたい場合、各種Webサイトやアプリを活用するのがおすすめです。新設されたスポットだけでなく、故障や休止の情報なども把握できるため、複数のルートを考える上でも便利です。

3.EVの充電場所の選び方

ガソリンスタンドでの給油と違い、EVはニーズに合わせて充電スポットを選ぶ必要があります。以下、EVの充電場所の選び方について解説します。

基本的には自宅・社内等の充電設備で充電する

一般的に、ガソリンの給油に比べてEVの充電時間は長い傾向にあります。例えば、80km程度の充電を行う場合、100V充電器で8時間、200V充電器で4時間というのが一つの目安です。EVに乗る際は、乗らない時間に自宅・社内等の充電設備で普通充電し、満タンになった状態で出かける習慣を付けることが大切です。また、車を停めている際に充電できるよう、ある程度ルートを決めておくと安心できるでしょう。

普段の外出には「普通充電器」

遠出しない普段の外出時は、商業施設等にある普通充電器を利用するようにすると、作業中の時間を無駄にせずに済みます。旅行や出張等で宿泊施設を利用する際も、駐車中に満タン充電できるよう、普通充電器がある施設を選ぶようにしたいところです。

遠出する際は「急速充電器」を道中で使う

遠出の際は、移動中に充電をする機会が多くなるものと予想されます。よって、急速充電器を使えるコンビニ・道の駅・SA・PAなどをチェックしておきましょう。注意点として、急速充電器は過充電を防ぐため最大の80%までしか充電できない仕様になっています。フル充電が難しい状況で運転する場合は、航続可能距離を考えながら急速充電器があるポイントを確認しておきましょう。

4.法人等がEVを導入するなら充電器の導入も

個人がEVを導入する場合、住宅の外壁にコンセントを取り付けて充電する方法が一般的で、設置工事も比較的簡単とされます。しかし、法人等が社用車としてEVを導入する場合、EV本体だけでなく、社用車が継続して走行できるような充電設備を社内で充実させなければなりません。

ビジネスを円滑に進めるためには、短時間で充電が可能な急速充電器を設置するのはもちろんのこと、EVを動かさない時間にフル充電できるよう、普通充電器の数も充実させる必要があります。新電元工業では、EV運用の様々なニーズにお応えできるよう、以下のような様々な普通充電器のラインナップをご用意しています。

5. まとめ

EVを充電する場合、一般的には駐車スペースで普通充電し、できるだけフル充電の状態を保ちながら乗り続けることになります。しかし、近年では商業施設・公共施設に充電設備が備わっている例も多く見られるようになり、外出先でも安心してEVを運転できるようになってきています。

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