新製品情報
150kW出力急速充電器販売開始のお知らせ~充電時間短縮を実現~
2020年12月23日
新電元工業は、最大出力150kWとして国内メーカー初となるCHAdeMO Ver1.2認証※1※2を取得した急速充電器SDQC2F150シリーズの販売を開始します。
一般的に普及している急速充電器(50kW出力)を使用した場合と比較して、充電時間を約6割短縮※3することができ、EVユーザーの利便性向上に貢献します。
■ 概要
地球温暖化対策の観点から、走行中にCO2や排気ガスを出さないEV(電気自動車)が注目を集めています。その普及拡大に向けては、充電に時間がかかることが課題のひとつとなっています。
EVは搭載する電池容量が大きいほど、航続距離を伸ばすことができます。その反面、電池容量が大きいほど、充電時間も長くなります。このため、充電設備としては、より速く充電出来る能力が求められています。
このような市場のニーズに対応するため、最大出力150kWとなる急速充電器を開発しました。
今回開発したSDQC2F150シリーズでは、ブースト充電方式※4の採用によりガソリンの給油と同等の短い時間で100km以上の走行が可能となります。また、一般的に普及している急速充電器(50kW出力)を使用した場合と比較して、充電時間を約6割短縮することができ、EVユーザーの利便性向上に貢献します。
※1 CHAdeMO とは
日本におけるEV向け直流給電規格の商標名で、CHAdeMO協議会により標準規格として策定されました。
※2 CHAdeMO Ver1.2認証とは
CHAdeMO Ver1.2は2017年に発行され、従来の50kWから最大電流を拡張することで150-200kW級の大出力充電を可能にしたものです。
電気自動車の電池容量が増加するなか、充電時間が伸びないように充電速度の向上も求められています。
※3 充電時間について
EVの仕様や周囲温度など諸条件により変動します。
※4 ブースト充電方式とは
短時間に最大電力を供給する充電方法です。(ブースト充電機能付き車両にのみ対応)
■ 特長
・当社従来品(90kW出力)と同等寸法
・高変換効率94%
・重塩害塗装を標準採用
・言語選択機能:日本語、英語、中国語に対応
・ブースト充電方式により最大出力150kW出力が可能
■ 仕様
項目 | 単位 | 仕様 | ||
---|---|---|---|---|
型式 | - | SDQC2F150UT4415-BM | ||
充電方式 | - | CHAdeMO Protocol Rev.1.2 | ||
交流入力 | 定格入力 | - | 三相4線式415V±15% 50/60Hz | |
力率(*2) | - | 0.99以上 | ||
受電容量 | kVA | 162以下 | ||
最大入力電流(*1) | A | 265以下 | ||
漏電遮断器(定格電流) | A | 400 | ||
直流出力 |
出力電圧範囲 | V | 150~450 | |
出力電流範囲 | A | 0~350 | ||
出力電力範囲 | kW | 0~150 | ||
変換効率(*2) | % | 94以上 | ||
出力コネクタケーブル | - |
CHAdeMO.1.2準拠コネクタ |
||
環境条件 | 設置場所 | - |
屋外 (ただし海岸からの距離500m以上の場所に限ります) |
|
周囲温度 | ℃ | -10~+40 | ||
周囲湿度 | % | 30~90 | ||
防塵・防水性能 | - | 保護等級:IP54 | ||
構造 | 外形寸法 | ㎜ | 全幅990×全高1840×奥行900 | |
質量 | ㎏ | 約800 | ||
通信 |
|
|
smart oasis®に接続(*3) |
- 入力AC352V、出力DC429V/350A出力時
- 入力AC415V、出力DC429V/350A出力時
- smart oasis®は日本ユニシス株式会社の登録商標です。
■ 外観
■ 生産場所
新電元スリーイー株式会社
■ 発売時期
2021年1月
■ お問い合わせ
《営業本部 営業統括部 販売促進課》
TEL 03-3279-4537
※掲載内容について、2020年12月23日に一部修正しております。
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