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パッケージサイズを30％削減、双方向TVS発売
～車載ECU保護用回路の小型化に貢献～

2023年10月25日

新電元工業株式会社は、双方向TVS「DL20Bシリーズ」の認定評価用サンプルを提供開始しました。 

近年の車載ECUは機能の増加と複雑化により消費電力が増加しています。以前はECU保護のための逆接防止素子には一般整流ダイオードが使用されていましたが、最近では高効率化を図るためにショットキーバリアダイオードや、MOSFET、理想ダイオードなどを使った回路構成への移行が進んでいます。このような回路構成では、サージ保護および損失削減の観点から、 正負サージを1素子で吸収できる双方向TVSの需要が拡大しています。その中でも車載ECU増加によるスペースの制約が顕著であるため、コンパクトな双方向TVSが求められています。 

このようなニーズに応えるべく、新電元工業は双方向TVS「DL20Bシリーズ」を開発しました。本製品は他社同等品と比較し、パッケージサイズを30％削減したことで、機器の小型化・省スペース化に貢献します。

また幅広い耐圧のラインナップを用意しているため、対応する規格に適した製品を選定できます。加えて従来の片方向TVSと同じパッケージを使用しているため、基板パターンの変更も不要となり、より柔軟な設計が可能となります。

■ 特長

    • パッケージサイズを30％削減【図1】
      他社同等品と比較し、パッケージサイズを30％削減することで機器の小型化に貢献
    • アノード・カソード両端子にガルウィング構造を採用【図2】
      基板応力緩和とリード先端部メッキ処理により高信頼性実装を実現
    • 片方向TVSと同様パッケージを使用
      回路変更により片方向TVSから双方向TVSへ置き換える際も、基板パターンの変更が不要
    • 幅広い耐圧のラインナップを用意
      23V～27Vの幅広い耐圧により、 対応する規格に適した製品を選定が可能

図1  パッケージサイズを30％削減




図2  アノード・カソード両端子にガルウィング構造を採用




■ 用途例

・車載ECU過電圧サージ対策（ISO7637-2）

■製品仕様

Part Name 絶対最大定格 電気的特性 AEC-Q101 準拠
PRSM [W] Tstg [°C] Tj [°C] VRM [V] VBRmin. [V] VBRmax. [V] IR max. [uA]
DL20B-27F2 2000 -55~175 175 23 25.0 29.0 5 〇
DL20B-30F2 2000 -55~175 175 24 28.0 32.0 5 〇
DL20B-33F2 2000 -55~175 175 25 31.0 35.0 5 〇
DL20B-36F2 2000 -55~175 175 27 34.0 38.0 5 〇

■ 発売時期

 2023年12月予定

■ 生産工場

秋田新電元 他

■ お問い合わせ

この製品に関するお問い合わせはこちら

新電元工業株式会社
営業統括部


※掲載内容について、2023年10月31日に一部修正しております。

新製品情報に記載されている内容は、報道発表日現在の情報です。お客様がご覧いただいた時点で、情報が変更（生産・販売が終了している場合や、価格、仕様など）されている可能性がありますのであらかじめご了承下さい。

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