人的資本経営への取組み

新電元工業は「社会と共に、顧客と共に、従業員と共に、成長する企業」を経営理念に掲げ、人の成長が企業の価値創造の源泉であり、多様で自律的な知と知の融合が新たな価値創造と持続的な成長をもたらすと捉えています。人権の尊重を基盤とし、人材育成、多様な人材の活躍促進、柔軟な働き方の拡充、安全と健康の推進の各種施策を進めています。

人権尊重

当社グループは、人権方針にて「人権配慮に関する国際的な価値観を尊重し、人権に関する認識を高め、人権尊重に向けた取り組みを推進していきます」と掲げています。

人材育成

当社では、新入社員研修、入社3年目研修、資格別研修、職種別研修、職位別研修に加え、公募制の財務研修やマーケティング研修などの自己啓発型教育研修を実施するとともに、自己申告制度や社内公募制度により一人ひとりのキャリアアップをサポートしています。また、外国語研修や若手社員の海外研修などにより益々グローバル化する事業をリードしていく人材を育成しています。くわえて、発明、発案、公的資格取得における褒賞制度を設け、研究開発の向上や多様な職場、職務において従業員一人ひとりの活躍を推進しています。

多様な人材の活躍推進と柔軟な働き方の拡充

a.女性活躍推進
当社では、男女差なく活躍できる多様な働き方を推進し、女性社員採用の拡充および活躍の場を広げていきます。従業員の出産および産前産後の健康管理について各種休暇や育児時間・健康管理時間を設け、育児休業や介護休業の制度拡充を進め、以下の目標を掲げています。
・女性応募者獲得の施策を拡充し、新卒採用者に占める女性比率を30%以上とする・・・2022年度実績:29.0%
・幅広い部署・職種へ女性社員を積極的に配置する
・男性の育児休業取得率を30%以上とし、男女ともに多様な働き方を促進する  ・・・2022年度実績:44.4%

女性活躍推進に関連する主な指標の2022年度実績は以下のとおりです。
・女性従業員比率(単体) 10.3%
・女性従業員比率(連結) 42.1%
・女性管理職比率(単体)  0.6%
・女性管理職比率(連結)  9.8%

b.外国籍従業員の活躍推進
当社グループでは、事業のグローバル化に伴い海外の従業員数が国内の従業員数を上回るなか、当社グループ人権方針を通じて異なる価値観や経験を互いに尊重し、従業員一人ひとりの個性を最大限に活かす機会を提供することで、社会の変化に対応した新しい価値観やビジネスの創造と従業員の精神的な豊かさの追求につながると考えています。

c.障がい者の雇用と高齢者の活用
当社グループでは障がい者の雇用促進や、60歳定年退職者の再雇用制度により65歳までの継続雇用を行っています。また当社では2022年9月より定年を65歳に延長しています。
・障がい者雇用率目標:2.3%・・・2022年度実績:2.4%

d.働きやすい環境の整備
フレックスタイム勤務制度を併用した在宅勤務制度、勤続年数に応じたリフレッシュ休暇、有給休暇5日/年の取得義務化、残業上限時間の設定など働きやすい環境の充実に取組んでいます。

安全と健康の推進

新電元グループでは、安全衛生活動の推進を重要課題に掲げ、労働安全衛生の継続的な改善を図り、従業員の安全と健康に配慮した職場環境を整備しています。2022年度において重大な労働災害の発生はありませんでした。当社朝霞事業所および一部グループ会社は労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格であるISO45001の認証を取得し、これとともに新電元グループを包括する労働安全衛生方針を制定しています。
また、当社朝霞事業所は「CASBEE建築評価認証Sランク」「ZEB Ready」「CASBEEウェルネスオフィスSランク」と建築物の代表的な評価・認証の3つ全てを取得し、「安全・安心、環境、健康・快適性」を評価されています。

マルチステークホルダー方針

新電元グループは、顧客、取引先、株主、投資家、地域社会、従業員をはじめとするマルチステークホルダーとの適切な協働による、持続的な企業価値向上を実現させるため、「社会と共に、顧客と共に、従業員と共に、成長する企業」を経営理念とし、企業ミッション「エネルギーの変換効率を極限まで追求することにより、人類と社会に貢献する」に取組んでおります。
その上で、企業価値向上によって生み出された収益・成果について、マルチステークホルダーへの適切な分配を行うことが、賃金引上げのモメンタムの維持や経済の持続的発展につながるという観点から、従業員への還元や取引先への配慮が重要であることを踏まえ、以下の取組みを進めてまいります。

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